皆さんは北海道の農産物といったら何を思い出しますでしょうか？ やっぱり、とうもろこしとかジャガイモですかね。
写真の農作物は小豆（あずき）🫘です。私、食べるばっかりでこの時まで知らなかったのですが、小豆ってこんなにも綺麗なのですね。
あまりに美しい光景だったので、写真に写っているトラクターの運転手が作業を終えられた時に声を掛けさせていただき、「この美しい農作物は何ですか？」と尋ねたら「あずきですよ」と優しく答えていただきました。
カメラ背面の小さな液晶ディスプレイにこの写真を表示して「このように撮らせていただきました」と運転手の方（この畑のオーナー）にお見せしたら「うちの畑ってこんなにも綺麗なんですね」と微笑んでいただき、私も嬉しかったのを覚えています。
更に運転手さんがディスプレイに映った写真を見ながら「でも、畑の奥のほう、少し小豆をダメにしてしまって、あずきのラインが途切れてしまい写真（作品）の見栄えが悪くなってしまい、申し訳ございません」と言われたのです（分かりますか・・・写真の奥の方に少しあずきが無い箇所があるのですが、その箇所について運転手さんが気にされたのです）
私は慌てて「とんでもございません。十二分に美しい光景ですから、そのようなこと私自身全く気にしていませんでしたが、かえって気にさせてしまい申し訳ありません」と丁重に会話させていただきました。
私は内心「勝手に写真を撮っているのは私の方なのに、なんて素敵な方なんだろう・・・」って、運転手（農家）さんのお人柄に感動したことを今でも鮮明に記憶しています。
沈みゆく太陽の光を浴びながら、しばらく運転手（農家）さんと雑談を重ね、素敵なひと時を過ごしました。この作品は3年前のちょうど今頃撮影したものですが、この作品をみると、写真なんてものは何も完璧でなくていいんだ。もっと大切なものがあるんだ。と、写真への向き合い方を良い意味で大きく変えることができた「ターニングポイント」になりました。
「写真」ってやっぱりいいですね。
