久しぶりに宮沢賢治の「注文の多い料理店」を小説で読んだ。数年前に図書館に置いてあった絵本で読んだことがあるだけだが、読んだ絵本の描写や文字から伝わってくる臨場感に感銘を受けた。昨日、自分のIphoneをいじっていたら無料で小説版が読めたので、久しぶりに読んでみたところ、絵本と同様にまるで自分が小説の中に吸い込まれるような感じを受けた。
感覚的な話だが、この写真を撮った時、この場の雰囲気からか「注文の多い料理店」の話を思い出した。あの話に登場する二人の猟師たちは、こんな感じの山奥に入り迷い込み、あの料理店が出てきた感じなんだろうか・・・
撮影時に背筋が少しひんやりする涼しい風が吹いていたのを思い出す。今にも獣が出てきそうな山奥で、三脚を静かに構えて、わざと遅いシャッター速度で作品を撮る。写真家は猟師と似てるな・・・なんて呟いているとお腹が減ってきた。無事に帰れるだろうか・・・(笑)
手ぶれ補正機能が全盛になったのはここ数年の話。三脚を闇雲に使用しなくてもいい便利な時代になったとしても、三脚を使用して静かに風景と向き合う作品づくりは幸せですね。
とある日の占冠の山奥で(川の名前は分からない)